「ブランドサロンに受かる」ためのヒント、教えます!
左:SHIMA 佐々木 唯 右:SUMI 巽 佳穂
高田:こんにちは、アソシエ塾の高田です。今日はよろしくお願いします。
これから就職活動をはじめる皆さんには、良いサロンと出会って良い先輩から学んで、将来の夢を叶えてほしいと思っています。
良いサロンを見つけてそこで働くためには、どうしたらいいのでしょうか。
今日はそれを学ぶために、皆さんの先輩である佐々木 唯さんと巽 佳穂さんに来ていただきました。
お二人ともちょうど一年前は、皆さんと同じようにこのセミナーに参加していましたが、佐々木さんは「SHIMA」、巽さんは「SUMI(Nicole.グループ)」という有名サロンから見事内定をいただきました。
良いサロンの選び方や就活のポイントなど、今日は皆さんからの質問に生の声で答えていただきたいと思います。
Qどうやってサロンを選びましたか?
佐々木:私は東京のブランドサロンを志望していたので、一年生の頃から何度も東京に行って、二年生の頃には働きたいサロンを決めて通っていましたが、途中で「なんだか違うな」と思ってしまって…。
そこで一度振り出しに戻ったので、去年の今頃はまだ、どのサロンにするか決まっていませんでした。
そんなとき「SHIMA」を勧めてもらって、行ってみたらすごくキラキラしていて、ここにしようと決めました。
ギリギリまで悩んで、それでも内定をいただけたのは、たぶん一年生のころからいろんな業界で人脈を作って、目標が決まればすぐ行動できるよう心掛けていたからだと思います。
「SHIMA」に決めてからは、今までしてきた作品撮りや、アパレル系のアルバイトの経験なども活かされました。
巽:私もサロン選びにかなり時間がかかりました。
もともと海外志望だったので、最初は海外に支店があるサロンを探していましたが、自分がやりたいスタイルと合うところがなくて。
だから海外系のサロンを選択肢から一度外して、自分が好きなクリエイティブ系のサロンを探した時に「SUMI」と出会いました。
サロン選びに迷ったとき、お給料を気にする人もいるかもしれませんが、私はそこを選ぶ基準にはしない方がいいと思います。
お給料や福利厚生をウリにしているサロンは、他に特化していることがないのかなとも思いますし、自分がやりたいことを優先すべきです。
Q関東と関西で、サロンの違いはありますか?
佐々木:モデルさんや雑誌の専属になるには、東京の方が絶対強いと思います。
私は「モデルさんを通して、自分の技術を世の中に売り出していきたい」という目標があるので、東京のサロンを選びました。
巽:私は東京のサロンにも見学に行きましたが、関東と関西でそんなに違いはないような気がします。
でも関西の方がクリエイティブが強いので、私が目指しているスタイルに近いと思い、関西のサロンに絞って決めました。
Q自分に合ったサロンの見つけ方を教えてください。
巽:自分にどんなサロンが合っているかは、やっぱり実際に行って話を聞いてみないと分からないので、5つ以上は回ったほうがいいと思います。
私は「SUMI」と京都にあるサロンで迷っていた時期がありましたが、そちらの会社説明会に行ったとき「私たちは京都で一番のサロンを目指しています」というコンセプトを聞いて、自分が目指す方向とは違うなと気付きました。
また、こうしたセミナーや就活ガイダンスなど、様々なサロンさんが来るイベントもおすすめです。
あと今日のセミナーで配られている就職ミスランガイドの中に、サロン選びのヒントになるセルフチェックがありますが、これはけっこう当たっているので、是非やってみてください。
Qサロン見学で気をつけることは?
佐々木:見学に行くときは、あらかじめ質問を考えて、メモを持って行くこと。
そうやってメモを取ることも礼儀の一つですが、対応してくださるスタッフさんに礼儀を持ってきちんと接することが大切です。
たとえ見学であっても、周りの人に対する態度や、スタッフの方と仲良くできているかなど、面接と同じように見られていたと思います。
巽:お客さんとしてサロン見学に行くときも、面接と同じように、何でも答えられるようにしておくべきです。
単なるお客さん状態のままでは「この子はあかんな」と思われる可能性もあります。
佐々木:あとは勧誘が酷いサロンは止めた方がいいですね。
私が行った有名サロンは、どこも勧誘をしてきませんでした。
逆に「こういう気持ちだったら来ないでほしいよね」と、率直で厳しいサロン目線の意見を言ってくれました。
巽:私はとあるサロンの社長さんから「しょうもない質問はしないほうがいい」と言われました。
「何年でデビューできますか?」「お休みはどれくらい取れますか?」なんて、HPや資料に書いてあることを重ねて聞いたり、やる気がないと思われる質問はしない方がいいと思います。
Qサロン見学では、お店のどこを見ればいいですか?
巽:私も最初は分かりませんでしたが、いろんなところへサロン見学に行くうちに、ちょっとでも違和感があったら「このお店は違うな」と思うようになりました。
逆に「ここだ!」と思えたら、自分の直感を信じていいと思います。あとはアシスタントの方が先輩を慕っているかどうか、私はそこを重視していました。
佐々木:私も基本的にはフィーリングです。
サロンの方たちの仲の良さやコミュニケーション、そして自分のオーダーに対してどれだけ真剣に、的確に対応してくれるかを見ていました。
Qスタイルブックの作品撮りについて教えてください。
巽:私たちは二人で協力して、春休みに一週間かけてできるだけたくさんの作品を撮りました。
多いときは1日にモデルさんを3~4人呼んで、10個以上の作品を撮ったこともあります。
佐々木:撮影後に写真をまとめるとき、中にはやっぱり残念な作品も出てくるので、納得できるスタイルブックを作れるよう、なるべくたくさん撮影しておくべきだと思います。
巽:また、自分が志望するサロンに合わせた作品づくりをすることも大切です。
私は「SUMI」のスタイルを研究して作品づくりをしたので、ほかのサロンには提出できないかもと思いましたが、それでも第一志望のためだけのスタイルブックを完成させました。
自分が行きたいサロンを知るということは、とても大切なことだと思います。
Qスタイルブックのモデル選びで迷っています。
巽:モデル選びは正直、顔が整っている子にお願いした方がいいと思います。
面接官が見たとき「モデル選びも上手い子だな」と思ってもらえるので。
佐々木:自分の技術も大事ですが、モデル選びは何よりも大事です。
どんなに可愛い子でも自分の作品のコンセプトに合わなければ、考え直したほうがいいかもしれません。
例えばガーリー系の作品を作りたいなら骨格の張った子は不向きですし、作品に変な違和感を与えないよう、パーツの特徴などもちゃんと勉強してからモデル選びをした方がいいですね。
あとは協力的なモデルさんにお願いした方が、自分たちの要望が伝えやすいと思います。
私たちは学校の友達にモデルをお願いして、撮影は趣味でカメラをやっている子に手伝ってもらいました。
Q面接で気をつけておくことは?
巽:面接は私を含めて3 人の学生で同時に行い、実技もありました。
私は着付けをしたので、人が集中できる時間を考えてタイム取りをして、10 分間で終えるように頑張りました。
でも別の子はカットでかなり時間がかかってしまい、面接官の方がその子に「どれくらいの時間を与えられると思ってた?」と聞いたんですね。
「20 分くらいだと思っていました」「でも今、もう20 分を超えているけど、その後どうするか考えてた?」「何も考えていませんでした…」というやりとりがあって、その子は残念ながら面接で落ちてしまいました。
そのようにあえて、厳しい言い方で質問されることもあるので、しっかり準備しておかなければならないと思います。
佐々木:面接はとにかく緊張しましたが、サロン見学のときの方が「面接以上に面接」だったかもしれません。
私は見学のときに「ここで働きたいです!」と宣言したので、「これはもう見学ではなく面接だ」と思って話をして、自分の夢や希望もしっかり伝えました。
Q「一分間スピーチ」の答え方は?
佐々木:私はまず、人生設計を立てました。
自分が仕事を終えるであろう年齢から逆算して、何歳のときには何がしたいか、それを達成するためには何をすればいいかを事細かく設定し、そのことを5 分間ずっと話し続けられるように文章を考えました。
自己アピールについても同様ですが、履歴書を書くときにはそれを3分間ぐらいの量に縮めて書き、面接のときには1分間に縮めて話しました。
1分間スピーチはいっぱい話せばいいというわけではなく、限られた時間で簡潔にまとめて話す方が、面接官への印象がいいと思います。
Q自己アピールはどのようにされましたか?
巽:私たちは面接前に二人で山登りをしました。
比叡山に登って「絶対合格!」と書いて、その写真を面接で披露したんです。
これは結構インパクトがあったので、よかったらやってみてください(笑)。
佐々木:私は面接でダンスを披露しました(笑)。
特技は人それぞれですが、自分が絶対にできるものじゃないとアピールしたところでウケが悪いし、とにかく自信があるもので勝負したほうがいいと思います。
Q面接で見られるポイント、採用の決め手になるポイントは?
佐々木:私が内定をいただいた「SHIMA」の場合は、どれくらい自分に自信があるか、そしてどれくらい自己プロデュースができるかを一番見られていたと思います。
巽:たとえば面接の直前にネットで軽く調べた情報をもとに「このサロンのここが好きで応募しました!」と話しても、面接官の方には「これは適当に言っているな」「嘘だな」とすぐ見抜かれてしまいます。
私の場合は内定をいただいた「SUMI」はもちろん、4 店舗ある系列店もすべてサロン見学に行って、ほとんどのスタッフさんとお話してリサーチをしました。
高田:では最後に、お二人から就職活動を始める皆さんへ一言お願いします。
巽:周りの人に流されず積極的に行動して、自分ができることを最大限やりきってください。
みんなとは違う自分だけの良さをアピールして、興味を持ってもらうことが大切だと思います。
佐々木:最初は夢を持っていても、いざ就活がはじまると、途中で諦めてしまう人もいるかもしれません。
でも絶対に「だきょらない」でほしい!妥協せず好きなことをとことん追求して、諦めずに頑張ってください。
【セミナー終了後のインタビュー】
アソシエ塾との出会いが、夢への第一歩
佐々木:私たちは二人ともECCアーティスト美容専門学校に通っていますが、就活に本気で向き合っている人は、クラスの中にほとんどいませんでした。
巽:周りのみんなは「地元がいい」とか「福利厚生は?」とか、そんなことばかり気にしてて。
だから一緒に夢を語り合えるのは、私達だけでしたね。
佐々木:そんなとき学校で配られたパンフレットで、アソシエのことを知りました。
ちょうど一年前のこのセミナーの案内だったのですが、有名サロンの人事担当の方と直接お話しできるのは、他のセミナーにはないメリットだと思って参加しました。
学校とは違う、リアルで親身な就活サポート
巽:セミナーに参加したとき、アソシエの高田さんが「いつでも相談していいよ」と言ってくださったので、そこから本当にいろんなことを相談させていただきました。
サロン選びや面接で気をつけるポイントだけでなく、「SUMIを受けるなら甘い気持ちは捨てよう」とメンタル面のフォローまでしてくれました。
佐々木:私はどこを受けるか迷っていたとき、高田さんから「SHIMAが一番合っていると思うよ」とアドバイスしていただき、本当に感謝しています。
巽:学校でも進路相談はありますが、「面接はこうやります」「自己分析はこうしたらいいですよ」と軽く説明するだけで、面接で実際にどんなところを見られるのかなど、具体的なことは教えてくれません。
だから現場の本音が聞けるアソシエの方が、断然分かりやすかったし、実際に役立ちました。
同じ学校からアソシエに来たのは私達だけでしたが、就活に対しての心構えや考え方など、そこで差がついたような気がします。
佐々木:アソシエに来て一番良かったことは、高田さんに出会えたことですね。
親身になって相談に乗ってくれる人と出会えたことが、本当に大きかったと思います。
もしこの出会いがなかったら、なにも分からないまま就活をして、きっと後悔していたんじゃないかな。
理想のサロンと出会って、さらなる未来へ!
佐々木:私の夢は雑誌『VIVI』の専属になって、モデルさんを通して世の中に自分のスタイルを提案することです。
内定をいただいたSHIMAは、その雑誌で長年連載をもっているので、夢を叶えられるよう自分の力で精一杯がんばりたいと思っています。
またSHIMAでは、コスメやプロデュース商品も多数手がけているので、私もいつか自分のプロデュース商品を出したいですね。
自分の夢や希望と、サロンのコンセプトが合致しているので、とても良い就活ができたと思っています。
巽:私が内定をいただいたSUMIはクリエイティブ系のコンテストにすごく強くて、ブライダル、ヘアメイク、広告の撮影など外部の仕事もたくさんあります。
私もそうした人脈を広げていきながら、ゆくゆくは海外で活躍できる美容師になりたいと思っています。
SUMI のスタッフさんはみんな仕事一筋で、尊敬できる方がたくさんいます。
そんな先輩たちの背中を見て自分も成長していきたいですし、就活を頑張った分、これから先の自分に希望が持てると楽しみにしています。