- フランソワ社長
夢を叶えたお話し

26歳の春、6年間お世話になったサロンを辞め、夢を叶えるためにバックパックを背負って日本を飛び立った。
目的地はフランス ニース。地中海に面した高級リゾート地。
なぜニースか、、、ただ住みたいとゆう単純な理由。
17歳の頃から世界、十数ヵ国を旅して、一番好きな街だったから。
僕が夢を叶えるのにやったことは3つ
■想いを持ち続けること
■行動すること
■諦めずやり切ること
友達もいない、人脈もない、言葉も喋れない、これが僕のフランス生活のスタート。

きれいな景色にきれいな海、人々は陽気で以前訪れた時と変わりない。
Bonjour.ça va ? (こんにちは。元気?)
って言われても 「こんにちは」 しか分からない僕の語学力。
フランス語が心地いい音楽にしか聞こえなかった。
働きたい想いだけで、到着した翌日から就職活動を始める。
‷Je suis coiffeur.J' ai travaillé au Japon pendant 6ans.Je cherche du travail à Nice ‴ (僕は美容師です。日本で6年間働いていました。ニースで仕事を探しています。)
この言葉だけ覚えて、サロンに飛び込みで面接をお願いした。 40店舗・50店舗、、回っても回っても断られる日々。 理由はフランス語が話せないから。
逃げ出したい気持ちでいっぱいだったけど、どうしても働きたいサロンがあった。
仕事を探して約1ヵ月、一回は断られたがどうしても働きたかった。
そのサロンはフランスのトップサロン。
コレクション・映画際・撮影など、幅広く活動してて、多くの芸能人が通うフランス人だったら誰でも知ってるサロン。 だからとゆってそこで働きたいと思った訳ではなく、そのサロンで働いているイメージができたから。
宿泊していたユースホステルで知り合ったフランス語ができる日本人の留学生に通訳をお願いして、スタイルブックを持って2回目のチャレンジをした。
社長は「君、面白いね。機会があったら一緒にコラボレーションできたらいいね。でも、君はフランス語が話せないから最低限のフランス語を勉強してまたおいでよ!」と、、、
結果は2回目もダメだった。
・その国で働きたければその国の言語を話すのが当たり前。
・美容師はお客さんとのコミュニケーションが重要だから尚更。
悔しい思いでこれからどうしょうかと途方に暮れていたが、その日の夜に出会った4人の留学生が僕の運命を変える。
翌日、彼女達は僕のモデルになってくれた。 ユースホステルの庭で彼女達をカットしてアレンジした。
いくら自分がやってきたこと、やりたいことを言っても言葉は目に映らない。
写真より実物の方がずっといい。
実際にカットしたモデル、セットしたモデルを見てもらえれば伝わるモノがあると感じた。
そして3回目のチャレンジ、彼女達とサロンへ向かった。
社長は何も言わなくても「君がカットしてスタイリングしたんでしょ」
「君の技術は見ただけで分かるよ。君は本当にここで働きたいんだね」
社長は一冊の雑誌を僕に手渡し、
「この雑誌に私が今までやってきたことと、考えが載ってるから彼女達に訳してもらってほしい。」
「そしておめでとう。明日から一緒に働きましょう。」
本当に嬉しかった。
現地サロンを500店舗以上見て、約50社に面接を断られ、砕けそうになったけど、諦めなくてよかった。
決して自分一人の力ではできなかったことで、今まで出会い関わってくれた全ての人のお陰でしかない。
『どんな無謀なことでも、人に止めろと言われても、本当にやりたいことだったらチャレンジした方がいい』
将来のためという漠然な思いから勉強するんじゃなくて、やりたいことに向かって行動することの方がよっぽど大切じゃないかな。
その姿勢が未来を必ず築くよ。
