日本に対する印象はとてもよいですね。

日本の文化やモノ作りはフランスでは高く評価されています。

また礼儀正しさ、マナーのよさは日本人特有のものがあり、感心させられるばかりです。

2006年に日本人美容師ととても運命的な出会いがありました。

私は彼と4年間働き、彼の芸術的な発想と技術やサービスが、フランスにあるものとは全く違うと感じました。

当初、彼はフランス語を話せませんでしたが、コネも人脈もない中、お客さんを増やし、外部の仕事まで受けるほどに成長しました。

彼はフランスと日本でビジネスをする為、独立しましたが、また一緒に働きたいと思うほど、ハングリーさと夢を掴むための一途な姿勢は素晴らしものでした。

どの国でも、美容と関係ある仕事をするのに、一番大事なことは、やる気と情熱。


その二つを持たなければ、この仕事をする意味がありません。

フランスで働きたければ、最低限の語学を習得し、できるだけ早く日本人と異なる西洋人の髪質を理解することです。

質感、色、骨格などを理解すれば、アプローチの仕方が変わります。


それができなければ、フランスだけではなく、どの国でも美容師として成功することはできません。

フランスには、様々な人種がおり、髪質もそれぞれ違うので、想像力豊かな美容師が沢山います。

日本は人種が少なくほとんど髪質は似ていますので、様々な人種に対応できる技術はフランスに比べると劣ると思います。

例えばフランスでは、髪の質感・クセ・地毛の色などに対応したデザイン幅を広げるカリキュラムが多くありますので、どんな人種でも似合わせが可能です。

人種が多い結果、芸術的な発想が高くなり、その人が持っているよい素材を引き出せます。

パリコレやカンヌ国際映画祭のバックステージを担当するには、どんな状況でも対応できる幅広い技術を持った美容師でないと選ばれません。

トップレベルの俳優・女優・モデルは全てをコーディネートできるレベルが高い美容師を求めます。

世界的に有名な人は一番質の良いものを知っており、美容師はその要望を叶える技術とセンスを持っていないといけません。

その人の雰囲気を感じ、美しさを引き出すのは才能と技術がなければできません。

フランスの経済や経営はとても難しいです。

私みたいに情熱と野心があっても障害が多くて大変です。

統計調査によると、フランスはサロンの数が年々減少しています。

その原因としては、経済の悪化とサロンの質の低下です。

飽和状態だった美容業界が本物以外は淘汰されていき、生き残れない環境になっています。

結果的にはよいと思いますが、日本もこのような現象が近い将来、必ず起こるでしょう。

後は、フランスでは1人が働ける労働時間が週35時間~42時間という制限があります。

フランスの労働基準法は、2005年から美容業界の成長を衰退させ、売上を減らしました。


売上が減っている中、社会保障の負担が変わらないので、いかに効率よく人材を育て、限られた時間で売上を伸ばせるかを経営者として、試行錯誤しなければなりません。

私にとっては、この労働制度は美容業界には合わないと思いますが、変化に対応できてこそ、生き残り成長できると思います。

美容学生へ向けてのメッセージです。


日本だけではなく、全世界の美容学生に伝えたいことは視野を広げること。


まずは働きたい国の語学を身に付け、その国の歴史や文化を理解することが大切です。

そしてそれが欧米であれば、必ずブローを習得することです。


日本ではカットが重視されていると思いますが、欧米ではカットはデザインを構成する一部でしかありません。

最終的に求められるのは、手入れのしやすさではなく、仕上がりであり、デザインなのです。


何度も繰り返しますが、欧米で活躍したければ、ブローを習得してください。

日本人美容師は残念ながらブローができませんので、語学と共に一から学ぶことをオススメします。


それらを身に付け、デザイン提供ができれば、どの国でも活躍できます。

多くの日本人美容師と国際舞台で会える日を楽しみにしていますので、情熱と夢を持って取り組んでください。

 

最後に美容師という仕事はいろんな深い感情を与えられます。

技術を学ぶことは終わりがなく、色んな人に出会え、旅をしているみたいな仕事です。

技術・ヘアデザイン・流行など、発見する為に色んな国を訪れて下さい。

旅行をする事で技術やサービスなど、学び豊かな発想を得て下さい。

 

それがあなたの未来へのパスポートですから。

ヘッディング (小)
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